ロマンシング サ・ガ3
セ、セコンドが乱入!?(バトル2)

ロマンシング サ・ガは1995年11月11日にスクウェアから発売された、
スーパーファミコン用のソフトである。

ジャンルでいうとRPGに当たる。

ゲームボーイから続くサ・ガシリーズではあるが、ロマンシング サ・ガはこの3で最後となる。

このゲームを一言で表現するならば、

「もっともクオリティの高いロマンシング サ・ガ」

となる。

シリーズ最後とあって、1と2で培ったことの集大成的位置づけとなっている。

1はスクエアにおいて、スーパーファミコン最初のソフトということもあり、気合も入っていたが、システムが難解かつ冗長で、とっつきづらかった。
2は斬新なシステムの取入れで面白いのだが、非常にマニアックなつくりでゲーム性は高かったのだが、反面クオリティは低かった。

その、1と2のいいところを合わせ、不満点を解消したのがこのロマサガ3である。

よって、初心者にもとっつきやすく、クオリティも高く、またゲーマーにとってもやりがいのあるつくりとなっている。
そういった意味でも、ロマンシング サ・ガの集大成。
完成形としての意味合いが強い。

ただ、やはり1に比べると、自由度。
2と比べるとやりこみ度は低く、そちらの方が好きというユーザーも多いということは書いておくべきであろう。

集大成かつ完成形と書いたこの3であるが、実際どこをどういう風にとりいれたのかを少し書いてみようかと思う。
まずは1から主人公選択システムが帰って来た。
2の皇帝システムもなかなか面白い試みではあったのだが、やはり好きな主人公で自分だけの冒険が出来るのがロマンシング サ・ガの最大の面白みだと思うので、これは素直に嬉しかった。

そして、主人公の個性の設定。
1の時は、親やら利き手を選んだのだが、今回は星と得意武器である。
1では修行を重ねることでステータスアップが図れたので、あまり大きな意味はなかったのであるが、
今回は基本ステータスは固定なので、より重要なシステムになったといえる。


次に、2から閃き&陣形システム。
まさに、ロマサガのキモともいえるこのシステム。
当然のごとく、この3にも取り入れられている。

このシステムがロマサガの面白みを一気に倍増させたといってもいい。
あの、ピキーンと技を閃くのがどれだけ楽しかったか。
それは言うに及ばずである。

こういった、1と2のいいとこどりで、最高の環境をつくりあげた3ではあるが、反面新システムは面白みにかけると言わざるを得ない。
いや、トレードやマスコンバットなど、面白いことは面白いのだが。
だが結局それらはミニゲームにすぎず、アクセントにはなっても直接のゲーム性には繋がっていないのが残念である。
とはいえ、もうシステムとしては十分すぎるくらいに確立されているもの事実。
正直もう新しい試みはいいから、このままのシステムで新作をつくって欲しいと思うのが本音であったりするのであるが、残念ながらそうはいかなかった・・・・


さて、もう一つ3になって大幅に改善されたのがクオリティである。
1はともかく、2は容量のせいなのかなんなのか、ゲーム性面以外でのクオリティが極端に低かった。
特に、グラフィック、サウンドの質はシリーズ最低だったのであるが、この3においてそれらは大幅な進化を遂げた。

色彩豊かで、美麗なグラフィックはFF6とはいわないまでも、それ以前のFFには優り、ロマサガ3独自の世界を演出している。
なにより閃いた技の格好よさといったら、感動ものである。

音質面でも、1では音程の狂いが凄まじかったし、2では音がこもっていたのであるが、3ではそういった面が全て改善されている。

それゆえ、やっていて非常に気持ちいいのがこのソフトの特徴であるともいえる。

特に、伊藤賢治氏によるサウンドトラックの完成度は非常に高く、FF6とならび、スクエアゲームのサウンドトラックの最高峰となっている。
FF6同様、曲数に対する捨て曲の少なさもポイントである。

ロマンシング サ・ガは基本的にはそれぞれが単体作品として独立しており、つながりはない。
よって、その完成度、とっつきやすさから、初心者に是非ともオススメしたいのが、このロマンシング サ・ガ3である。
ロマサガは難解だと思っている人。
1で、あまりの敵の多さと面倒くささに挫折した人。
そういった人は、是非ともこの「ロマンシング サ・ガ3」をプレイして欲しい。
きっと世界が変わるはず・・・