完全服従メイド

 琴の若子氏の18禁コミックス。
7つの短編と、4+1話の中編からなる短編集です。
タイトルからすると陵辱モノっぽいですが、若干ダークめの話が少しあるだけで、
基本的には琴の若子氏色のほんわかしたノリです。
前編メイドではなく、メイドさんがでてくるのは最後の中編と変り種短編ひとつだけです。
なんといっても琴の若子氏は「ページの使い方」がとても旨い漫画家です。
必要なことを的確なコマ割りでまとめるので、ページに無駄がありません。
そのため、短編でもHシーンに大ボリュームを割くことに成功しています。
しかも、18禁漫画でよくある抽象的なものや、Hシーンばかりでよくわからないものではなく
、一つ一つがきちっと起承転結、まとまっているのが見事です。
そのため、普通に読んでもしっかりと面白い一冊に仕上がっています。

 もちろんHシーンの出来も文句なし!
アングル、描写、表現、どれをとっても細かなところまで気が行き届いています。
Hシーンになると目の色が変わる、琴の節も健在!(むしろここに極まれり)
実用度120%(笑)
使えない話は一つもありません!
お勧めの一冊です。

 ☆おすすめの話

 正直全ての話がお勧め過ぎてどれかを選べというとすごく難しい。
それほどレベルの高い一冊です。
あえて選ぶなら、やはり表題にもメイドの文字が入っているので中編「ふしぎ マイ・メイド」でしょうか。

 旅行前に怪我をしてしまった主人公。
白状にも笑顔で出かける友人からお見舞いと渡されたのは、なんと「尿瓶」!?
腹を立てつつも汚れた尿瓶をこすってみると・・・・
なんと煙とともにメイドさんが!

曰く、メイドの国からやってきたそうで、そこではメイド学校を卒業した後一時的に道具の中に入れられ、
主人に仕え「星三つ」ためると立派なメイドとして国に帰れるそうな・・・・

こんなラッキーなものを手に入れた主人公は当然・・・

ほんわかと暖かく、そしてちょっぴり切ない話です。

 正直、無茶苦茶面白いのですが、途中で雑誌が無くなってしまったらしく、10回の予定を4回で終わらせたそうです。
しかし、それをまったく感じさせないようにまとめているのは流石というしかありません。
是非とも完全版を読みたいですね。

ちなみに、主人公の呼び名は「ご主人様」ではなく「だんな様」です。

ミラクルさん最高!(笑)

↑メイドさんの名前。

私も欲しい(爆)